Wacom「Intuos Pro」ペンの描き心地を設定をする場所「グリップ」解説
今回は「Intuos Pro」の「ワコムタブレットのプロパティ」のメニューのひとつ「グリップペン」について調査調査。
これまでマウスしか利用していない場合、ペンタブレットの感触に戸惑ったり、「思ってた以上に描きにくいなぁ?!」と感じることがあるかもしれません。
まあ最初は誰でもそう… なんじゃないかなあ?とやや弱気。
私の場合は半年くらいは慣れませんでした。
「これなら紙に描いた方がラク!」とかも最初は思ってましたし。
早くペンタブレットに慣れるコツは、やっぱ使い続けてることでしょうかー
私はマウスを使わず、全てのパソコン作業をペンタブレットで行う事で慣れたというか。
今はイラストツールも3Dツールも、インターネットの徘徊も全部ペンタブレットです。
カーソルあっちこっち動かしてクリックポチポチする今はやりのブラウザゲームとか、結構ペンタブレットのが楽だったり。
ペンの描き心地を調整していこう!
といった感じで、「はじめてのペンタブレット」時はこちらが慣れていくしかないところがありますが、個人個人で違ってくる「筆圧」「ペンの傾き」などは、ある程度ペンタブレット側がこちらに慣れてもらうよう調整することができます。
そのペンの設定画面を見ていきましょー
まずはプロパティ画面を表示させる必要があるので、デスクトップの「スタートボタン」から「ワコムタブレット」⇒「ワコムタブレットのプロパティ」と進みます。
んで、何回か過去記事で登場してますが、下が「ワコムタブレットのプロパティ」の画面。
「入力デバイス」の「グリップペン」をクリックして、[ペン][テールスイッチ][マッピング]タブを表示させます。
今回はこの[ペン][テールスイッチ][マッピング]の中身を覗いていきます。
他の「入力デバイス」の説明についてはまたの講釈~
[ペン]タブ説明
一番調整でいじるところじゃ無いかな?と思われる、[ペン]タブです。
ここで「筆圧」「傾き感度」や「2サイドスイッチ」の機能変更、どのくらいの間隔でダブルクリックと認識させるかの調整が行えます。
ツマミ?を左右に動かして自分好みに調整しましょう。
PhotoshopやCLIP STUDIOを起動させて、試し書きしながらやると良いかもです。
また「筆圧レベル」は、[ペン]タブ内のどこにペン先押しつけても確認する事が可能。
ちょっと強めに押したつもりなのに「筆圧レベル」が「最大」にいかないからダメ。ってことはありませんが、もっと強弱のついた線が引きたい!という場合は、「ペン先の感触」のツマミ?を「柔らかい」側に持っていくと、軽い力で「最大」までもっていけるようになります。
「カスタマイズ」を押すと、より細かく筆圧の調整が可能に。
ためしに筆圧感度(■マーク)を下に持って行くと繊細な細い線が描きやすくなり
逆に上に持って行くと、僅かな力で線が太くなるダイナミックな線が描きやすくなったり。
「2サイドスイッチ」の機能変更はこんな感じ。
ほとんどマウスを利用していない私だとデフォルト設定で十分だったりしますが、イラストツールのみにペンタブレットを利用する場合は自分好みに変更して作業効率アップを計ってみてはいかがでしょ。
[テールスイッチ]タブ説明

私のように右手ペンタブレット、左手はつねにキーボードの上のスタイルだと、大概左手のショートカットで事足りてしまうためペンをひっくり返してまで利用する事のないペンのおしり側のスイッチでございます。
逆にキーボードを利用しないスタイルだと、消しゴム付き鉛筆の要領で利用できるでしょう。
スイッチの機能変更も「2サイドスイッチ」ほど多くなかったりします。
設定内容は[ペン]タブのとほぼ一緒です。
[マッピング]タブ説明

もしかしなくても場合によっては[ペン]タブより先に設定すべきところかもしれない[マッピング]タブです。
以前記事にしましたが、ペンタブレットでクリック時に現れる波紋(デジタルインク)機能のON・OFF切り替えもこのタブの中にあったりします。
「タブレット」の向き
「タブレット」の向きはタブレットを縦に持ったりしてイラストを描くときに設定するところです。
おそらく液晶ペンタブレットの時にお世話になるところです。
座標検出モード
デフォルトではここは「ペン」になっており、「表示エリア」で設定してる範囲内だけペンでカーソルを動かす事ができるよう制限されていますが、ここを「マウス」にするとディスプレイとタブレット操作エリアの座標が1:1になります。
こ、言葉で説明するのが難しい…
私のようにデュアルモニタを利用していると顕著で、「座標検出モード」を「マウス」にした状態でペンでカーソルをちょっと動かすと、カーソルがすごいスピードでカッ飛んでいきます。
ペンタブレットを使っていて「なんかカーソルが速すぎるなぁ~??」と思ったら、この「座標検出モード」の設定が「マウス」になっているかもしれません。
表示エリア
これもデュアルモニタのような、ひとつのパソコンに複数のモニタを利用している場合に設定する箇所で、ペンタブレットでカーソルを操作するディスプレイを設定することができます。
タブレット操作エリア
タブレット本体の、ペンでカーソルを動かせる範囲を設定します。
この機能の使いどころは… な、何でしょう? ちょっと思いつきませんね…
まとめ
すべてのタブの右下に[標準設定]ボタンがあり、設定いじりすぎて分からなくなった場合、クリック一回でデフォルト状態に戻すことができます。
以上、「Wacom「Intuos Pro」ペンの設定をする場所「グリップ」解説」でした。