今回は画像が大きくないと変化が分かりにくかったので、画像をクリックしたら大きいのが見れるようにしてます。
キャライラストに写真の背景をそのまま利用すると、背景との情報量の密度の違いでキャラクターが浮いちゃう…とか、違和感バリバリなものに仕上がってしまいがちになったり。
ということでデジカメなどで撮ってきた写真をフォトショップの「フィルター」機能を利用してひと工夫。
レタッチ無しで写真を絵っぽくしてみよう!という今回であります。
例として先にちょっと公開。
左が元写真、右がフォトショップのフィルター機能で加工したものです。
金属
森
背景描けないけどバックが寂しい…とか、時間が無いときなどにいかがでしょ?
さっそく実践
トップ絵の元写真がこちら。
今からやるフィルター加工はこういった無機物の集合体の方がかっちり色が分かれてくれて、うまーい具合にイラストっぽくなり有効です。
逆に、植物を含む生き物系だとちょっと調整が難しかったりします。
ではトップ絵の加工手順をば。
画面上部のメニューバーの「フィルター」から「フィルターギャラリー」をクリック。
「フィルターギャラリー」の画面が表示されます。
真ん中の項目の一番上「アーティスティック」を選択。
「アーティスティック」の機能がずらりと表示されます。
「エッジのポスタリゼーション」を選んで右下に効果が追加されたのを確認したら、右上の数字を調整していきます。
画像では
エッジの太さ ⇒ 0
エッジの強さ ⇒ 1
ポスタリゼーション ⇒ 6
となっていますが、これは加工する写真の解像度や色具合によって数字の調整が必要です。
今回の写真のサイズは縦2000×横3000です。サイトに上げるにはデカすぎるので加工後縮小させてますけど。
この数字を入れれば全ての写真がうまーい具合にイラストっぽくなるとは限らないのでご注意を。
「エッジのポスタリゼーション」の設定が終わったら、右下の「新規レイヤー」みたいなアイコンをクリックして、効果を複製し、上の「エッジのポスタリゼーション」を「カットアウト」に変更。
左に表示されるビュアーを確認しながら「カットアウト」の数字を入れていきます。
画像だと上から8/4/3と入力してます。
一個目の「カットアウト」の数字を設定したら、もう「カットアウト」一個複製します。
一番上の「カットアウト」を選んで上から6/5/3と入力してます。
ちなみに効果は通常レイヤーと同じでドラッグ&ドロップで順番を変えることが可能です。
順番が違うと写真加工の結果が変化するので、順番間違えた!と思ったら焦らずドラッグ&ドロップで移動させましょう。
今回は上から
「カットアウト」6/5/3
「カットアウト」8/4/3
「エッジのポスタリゼーション」0/1/6
という設定です。
この流れでこの記事のトップ絵を作りました。
サイトに上げるにはデカすぎるのでフィルター加工したあと縮小させてます。
アップにするとこのような感じ。
元が写真なんで当たり前なんですけど、ものすごく手が込んだ背景画っぽくなったのがお解りいただけるでしょうかー
電線の所なんか、1から私が手で書いたらいったい何日かかるか分かりません、ハイ。
先にちょこっと言いましたが、写真のサイズによって「カットアウト」「エッジのポスタリゼーション」に入れる数字は変えていかないといけません。
例として、先に画像を縮小させてから同じ数字で「アーティスティック」すると、下図のようにだいぶ色が潰された感じになります。
失敗例
毛がふっさふっさしているモノや、写真全体の色味が似たようなモノだとなかなか上手くいきません。
これが元写真。
加工後。
ワニと下の岩の色が近いのでかなり色が混ざってしまってよく分からない感じになってしまいました。数値を調整したり色々手を加えるしかないようです。
「アーティスティック」加工ギャラリー
多少見栄え良くなるように「色調補正」したり、「カットアウト」を1つ減らしたり、数字を変更したりしてます。
画像が小さいと写真にしか見えない感じがしたのでクリックで拡大できるようにしました。
画像編集ソフトウェア「Photoshop」の力の片鱗をご覧下さい。
以上、「Photoshop 写真をイラスト風に加工」でした~