CLIP STUDIO PAINT PRO 主線の抜き出し② 「輝度を透明度に変換」
背景と主線(黒のアナログ線)が一緒になってる画像データから主線だけを取り出す作業の続きです。
さっそくこのモノクロ画像黒の部分だけを抜き出していきましょう。
メニューの「編集」から「輝度を透明度に変換」をクリック。
もし「輝度を透明度に変換」がクリックできない状態の場合は、一度メニューの「レイヤー」から「ラスタライズ」を選んでみてください。
実はこれだけだったりします。
下の図で分かるとおり白の部分が消去されて黒の部分だけが残りました。
正確には「白に近い色ほど透明度が強くなった」ことになってます。
早速黒っぽい部分だけが残った画像の下にひとつレイヤーをしいて赤で線を引くとこのとおり。
顔や白シャツの部分はまっ白だったので完全に透明になっていますが、髪や首といった、「輝度を透明度に変換」の前には灰色だった部分は、白の要素だけ透明になっているため黒の半透明状態になってます。
スキャンからはじめる場合はこういった作業をして線を抜き出し、そこから着色作業へと移っていきます。
実際は取り込んだ紙の白の部分のヨゴレや、スキャナー時にどうしても発生するチリなどを白で塗りつぶしたり色調補正で消したりする「ゴミ取り」と言われる作業などが入ったりします。
ゴミ取り作業は「輝度を透明度に変換」を行う前に行いましょう。
もうちょっと続きます。
次回に続きます。 ⇒CLIP STUDIO PAINT PRO 主線の抜き出し③ 「レベル補正」