白黒描画モード モノクロ2階調とグレースケールの違い
モノクロ印刷やイラストツールのモード変換などにある「モノクロ2階調」と「グレースケール」の違いについて。
CGの色は、画像を構成する最小単位であるドット一つ一つにカラー情報の数字が入っています。
「モノクロ2階調」はその数字の最小の数値と最大の数値のみで構成された画像モードのことをさしていて、早い話が真っ黒と真っ白の2色のみの画像ということです。
「モノクロ2階調」の画像をどれだけ拡大してみても2色の世界しかありません。
隣り合う色の中間値の色をおく「アンチエイリアス」が存在しないので、画像が小さかったり拡大したりするとギザギザが目立ちますが、ドットが小さくなる高解像度の画像だとギザギザが目立たなくなり、黒と白が鮮明な画像となります。
デジタルコミックやモノクロ印刷の際に使用される描画モードですね。
「グレースケール」は「モノクロ2階調」のように白黒の世界ですが、「モノクロ2階調」が「一番真っ黒」と「一番真っ白」の二色しかないのに対し、「グレースケール」は黒と白を混ぜた254色の灰色の世界が入ってきます。
なので黒と白の境界に灰色が補完され、「モノクロ2階調」のように思いっきり画像解像度を上げなくても、ギザギザが目立たないものになります。
赤青黄といった色情報が入っていないので、同じサイズの画像データでも「モノクロ2階調」や「グレースケール」の方が、フルカラーのものよりデータサイズが軽くなるという特徴もあります。
色をつけないデジタルイラストを描くなら、モードを「グレースケール」に変更するのも手法のひとつですね。